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一級建築士事務所
有限会社

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〒530-0035
大阪府大阪市北区同心
1丁目7-13-303
TEL:06-4800-2711
FAX:06-4800-2712 |
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自然に生きるとは、どういうことでしょう。自由奔放に生活することでしょうか?はたまた、海や山の中で暮らすということなのでしょうか?私が考える自然とは、太陽や風、台風や地震のことのみを指しているのではありません。動物や植物・鉱物に至るまで、人工的に作り得ないもの全てが自然なのです。また、気持ちや心・感情や感性さえも自然の一部なのです。
自然には法律や道徳はありません。私達がかなうはずもない大きな流れなのです。
しかし、この流れは非常にバランスよく流れ続けています。暖かい春の日差しも、じめじめとした梅雨や厳しい冬の寒さも、自然のバランス調整機能と言えます。では、古い民家のような家で暮らすということが、自然に生きるということなのでしょうか。それも一案ではありますが、絶対とは思えません。
近代文明や科学の発展がもたらした快適さもグローバルな意味で自然の進化といえるのではないしょうか。ただ、少し傲慢になりすぎた為、多くの問題を引き起こしてしまったのです。
これからの住まいは、自然から学びとり、バランスを保ちながら共生することが大切だと思います。では、どのラインで折り合えばいいのか、それこそが個人の選択なのです。家族や職業、趣味や趣向、考え方や感性など皆それぞれ、顔が違うように千差万別です。それを同じ形式の住宅に住むことに無理が生じるのは当然のことと思われます。
通気性を重視する人と防音性能を望む人では、必然的に壁の仕様も異なってきます。ただ、どちらの場合も自然と共生していく気持ちを根底においておくべきです。そうすることによって、我欲的にならず、自然に感謝し住まうことができるからです。
“自然に生きる”とは、形式や方法ではなく、自分自身の心のあり方であるという事に気付いた時から始まるのです。
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中原賢二 |
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イラスト: 吉川佳子 |
designed by 設計処草庵/大阪市北区同心1丁目7-13-303 TEL:06-4800-2711
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