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一級建築士事務所
有限会社
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〒530-0035
大阪府大阪市北区同心
1丁目7-13-303
TEL:06-4800-2711
FAX:06-4800-2712 |
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昨今、バリアフリー住宅が当たり前のように言われています。しかし、段差を無くしたり、手摺を付けることがバリアフリーであると考えている人が、あまりにも多いのではないでしょうか?
例えば、身障者のいる住宅を考える時家中の段差を無くし、至るところに手摺を設けてエレベーターを付けることが 〇 で、階段のある敷居の高い家は × であるという。 果たしてそうでしょうか?
時として、前者より後者の方がむしろバリアフリーと言える事もあるのです。
つまり、家を家族の生き方・住まい方に合わせて造るように、身障者の状態や生き方によっては、適度な階段がリハビリに役立ったり、スキップフロアに個室があることでプライバシーを保ったりと・・・、心身共に快適に住むことが出来るとしたらどうでしょう。
そのことを理解せず、システムを完備した事で、バリアフリー住宅が完成し、看護の責から逃れたと考えるならば、それは大きな間違いであるように思います。
バリアフリーの考え方は、障害物を取り除く事ではなく、健常者との間にある心の障害を取ることに起因しているのです。
つまり健常者の問題でもある訳で・・・車イスを押す。手を差し出す。等の簡単なことが何気に出来るようになることが、バリアフリーにすることなのです。 「バリアフリー住宅は障害者や年配者のためにやっているのだ。」と考えている諸氏は、バリアをフリーズ(固く)している事に気付く必要があるのではないでしょうか?
中原賢二 |
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イラスト: 吉川佳子 |
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091124 |
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