日本の技をつむぐ家

昭和初期の商家の居宅で南庭に雁行した広縁が続く数寄屋建築でしたので、その雰囲気を壊さずに耐震化したいというご希望でした。
しかし数社の工事業者から耐震壁又は筋交いを南側に設けないと耐震出来ないと断られ、大阪市から弊社をご紹介いただいたそうです。
お宅を拝見し私も南に壁を作るのはもったいないと同感し、足固めと屋根の葺き替え、現存する壁の耐力を上げることで耐震化しました。
構造計算を行い大阪市の耐震補助金をいただき進めていく中で、大阪市文化財課から中廊下を残して欲しいとの要望がありました。
要望を満たす設計を行った結果、大阪府登録有形文化財の指定をいただき、数年後大阪市地域魅力創出建築物修景事業に
採択・補助金をいただき店舗と蔵の外観改修設計も請け負わせていただきました。

家族構成奥様
建設地大阪市
用途地域1種住居
敷地面積 
延床面積157.47㎡
構造木造平屋建