300年の古民家・大和棟(高塀造)を耐震性を高めてリノベーションしたいというご要望で、まずはガレージ門のご依頼をいただきました。
和瓦を葺いたガレージ門の竣工後、非常にお気に入りいただき母屋の設計に移りました。
白蟻の被害もあり地震で建物が傾いておりましたが、すでに屋根を葺き替えていたため、足元を固め現在の状態をとどめるような耐震設計としました。
娘さん発注の京唐紙に合わせ、金沢の群青壁を再生し、陶板を焼き、炉を切り、友人の漆職人を呼んで拭き漆を施しました。
土間やかまども残し、現在は貸しギャラリーとして新たな息吹を吹き込まれ甦っています。
母屋に繋がっていた生活屋も再構築し、リノベーションを行い快適にお過ごしいただいています。