永く親交のある工務店さんよりモデルルームの設計デザインの依頼がありました。
ファサードは、エコロジーなイメージを印象づけるため、外部シャッター横の大壁を迫力のある全面緑化とし、階段上のロゴが浮き立つようにバックの壁は漆喰壁(白)とし、天井の桧無垢板(外部は不燃)を屋内外に張り流すことで一体化を図り、大きな窓で壁面緑化を借景としました。
床はモミの浮造りとアカシアの無垢フローリングで双対の床を体感できるようにし、漆喰左官、石張り、無垢板張の代わりに廉価で施工性の良い様々な新素材に触れていただけるよう、通気性と透湿性のあるエコフリース、天然石を薄く剥いだパネル、ヘリンボーンのナラパネルなどを採用し、床面に突出した1階シャッターボックスは撤去せずにベンチとして利活用しました。
クロスは色目を変えて配置し、ウィリアムモリスを使用して特別感を演出、キッチンはシンプルモダンなキッチンハウスMONOのペニンシュラ、造付家具はオーク集成材を2色で双対とし、テーブルもチョイス出来るようモダンなMONOとオーク無垢天板の2種類を用意し、椅子はモデルルームとしてあらゆるレイアウトに対応するため、スタッキング出来るタイプを選びました。
工務店さんが永年推進してきた国産木材・漆喰などの自然素材を中心とした『暖かみのある自然健康住宅』と、近年需要が高まってきた高断熱・高気密の『高性能住宅(R+house)のシャープなテイスト』が同時に存在する空間となりました。